●●● 治療薬剤F:NP アントラサイクリン系抗腫瘍性抗生物質 【一般名(商)】DJ ドキソルビシン(DI アドリアシン) 【用法・用法】 DJ 規格:注 10mgV ## 40〜50mg/uを静注(最も効果が強い) 【作用機序】 NP @DNAと結合し,塩基対に平行なDNAらせん中に平面状のテトラサイクリン環 が挿入された形になる.その結果,DNAのDNAまたはRNAのポリメラーゼ の鋳型としての機能が損なわれる   ADNAの一重鎖の切断 UD @細胞分裂のS期に作用.塩基対間に介在することによりDNAと結合し,配列の 乱れや立体障害を起こすことによりDNA合成とRNA合成を抑制する. 【服薬指導】 UD @週1回投与は心毒性と血液毒性の危険性を減少できる  A血清ビリルビン値が1.2〜3mg/100mlの患者では常用量の1/2に減量,3mg/100ml 以上の患者では1/4に減量する   B静注時に本剤の血管外漏出が生じた場合→局所灼熱感,局所痛→中止し全残量を 他の静脈部位から投与→重炭酸ナトリウムとステロイドを局所的に浸潤させると 局所反応は減少する(漏出部位の外科的切徐が必要な場合がある)   C尿酸腎症の進行は十分な水分補給やアロプリノールの投与で防止できる→血清尿 酸値が高い時は尿のアルカリ化が必要   D血小板減少に注意→UD参照   E感染症に注意 DJ @感染症,出血に注意   A小児の場合特に副作用に注意   B性腺に対する影響に注意(小児および生殖可能な年齢の場合)   C尿中排泄により尿が赤色になる   D腹腔内投与は避ける(腸管の癒着のため)   E静注速度遅く(血管痛,静脈炎 ,血栓の防止)   F血管外に漏れないようにする(注射部位の硬結・壊死) 【投与時・剤形変更時の注意(理由)】 DJ @溶解時のpHにより安定化が低下→注射用水または生理食塩水に溶解   A溶解後速やかに使用 【飲み忘れや過量投与後の処置法と注意】 【副作用と処置】 DJ @中止 :心筋障害(心電図異常,頻脈,不整脈及び胸痛等),心不全  →総投与量500mg/uを越えない→重要 ##   Aその他:血液 過敏症 肝臓 腎臓 消化器 皮膚 精神神経系 泌尿器 呼吸 器 その他→DJ参照 ## @脱毛(ほとんど完全に)は約3週間後に出現(患者には一番ショックが強い) 【禁忌】DJ @心機能異常 A本剤に重篤な過敏症 【相互作用】 DJ @本剤↑:シクロフォスファミドなどの抗悪性腫瘍剤 放射線照射         →心筋障害↑ 【佐薬】 【注意すべき臨床検査】 DJ @血液検査 A肝機能・腎機能検査 B心機能検査 【臨床検査値への影響】UD 血中および尿中尿酸値増加 【体内薬物動態】 GG F(経口):      (%),血漿中結合:79〜85  (%)   CL:17±3   (ml/min/kg),Vd:52    (liters/kg)   t1/2:36±11     (hr),有効血中濃度:  (μg/ml)   population parameters: 【メモ】 MG アントラサイクリン系類似薬(*印は悪性リンパ腫に適応)   ダウノルビシン(ダウノマイシン),*アクラルビシン(アクラシノン),*ミトキ サントロン(ノバントロン) DI *ピラルビシン(テラルビシン),*エピルビシン(ファルモルビシン) CS @心筋障害→ユビデカレノン(ノイキノン)60mg/日を経口投与.    但し,保険費適応は1日30mgまで 【参考文献】 ## Doctor's Advice