●●● 治療薬剤N:MP 金製剤 【一般名(商)】DJ オーラノフィン(リドーラ) 【用法・用量】 DJ 規格:錠 30mg   1日6mg 分2 朝夕食後   1日6mgを越えないこと UD 1日6mg 分1〜2   6カ月後効果が認められない場合,1日9mg(分3)に増量する   さらに3カ月後に効果が認められない場合,中止する. 【作用機序】 CP 正確に,解明されていない  @SH系の抑制   Aマクロファージ機能の抑制    (金はマクロファージに摂取され,その貧食活動とリソソーム酵素活性を抑制す る)   B免疫応答の抑制    (リウマチ因子と免疫グロブリンの濃度を低下させ,リンパ球の分裂促進分子誘 発性増殖を阻害し,細胞性免疫を抑制する) 【服薬指導】 UD @薬剤の説明 RAの諸症状を緩和し,進行を抑える.しかし,その症状を治すも のではない.   A医師の指示通り服用すること.(服用開始3〜6カ月後まで,症状が緩和されな いことがある)   B服用中は,RAの進行をチェックするために定期的に診察を受けること(可能性 のある副作用を見付けるために,血液,尿検査が必要) DJ C下痢,そう痒,発疹,口内炎等の症状が認められた場合速やかに主治医に連絡す ること. 【投与時・剤形変更時の注意(理由)】 DJ @過去の治療において非ステロイド性抗炎症剤により十分な効果が得られなかった 症例に使用すること.   A本剤は遅効性であり,6カ月以降に効果がみられる例もあるが,通常,効果は1 〜3カ月後より発現するので,少なくとも3カ月以上継続投与すること.   B本剤の投与開始に先立ち,主な副作用を患者に説明し,特に下痢 そう痒,発疹 ,口内炎等の症状が認められた場合には,速やかに主治医に連絡するよう指示す ること.   C本剤投与前には必ず血液検査(赤血球数,血色素量,白血球数,白血球分類及び 血小板数),肝機能検査(トランスアミナーゼ,アルカリフォスファターゼ), 腎機能検査及び尿検査(蛋白,沈渣)を行うこと.    臨床検査のうち白血球数,血小板数及び尿蛋白の検査値が下記のいずれかの値を 示した時は,投与を中止し適切な処置を行うこと.白血球数 3000/mm3 血小板数 10万/mm3 尿蛋白 持続的又は増加傾向を示す場合,及び血尿が認められた場合 UD D金製剤による治療を開始した最初の数カ月は,RAの症状を緩和するためにサリ チル酸系製剤や他の非ステロイド性抗炎症剤,糖質コルチコイドの併用療法が必 要.   E軽い副作用が現れた時は,しばらく服用を中止し,副作用症状が回復したら服用 量を減量して服用する.   F症状が重いか特異な副作用症状が現れた場合は,服用を中止する. 【飲み忘れや過量投与後の処置法と注意】 UD @飲み忘れた時 できるだけ早く服用する 1日1回服用で翌日まで忘れたか,1日2回以上服用で次回服用 時間が近い時はぬき以後通常服用 次回に,2回分服用しない.   A過量投与時    1.直ちに服用を中止する.    2.軽度からかなり重症の皮膚あるいは粘膜症状を除去するために局所的に副腎皮 質ホルモン,柔軟液,あるいは局所麻酔剤のように適切な治療を行う.    3.重症あるいは一般的な皮膚炎や口内炎に対し,糖質コルチコイドを全身投与す る.(プレドニゾン 10〜40mg を連日分割投与)    4.重症の肺や他の合併症には,高用量の糖質コルチコイドを投与する.(プレド ニゾン 40〜100mg 連日分割投与)    5.高用量の糖質コルチコイドにより症状が改善しない場合や糖質コルチコイドの 副作用が発現した場合は,金製剤の排泄を高めるジメルカプロール(BAL) ようなキレート剤の投与を考える.(しかしBALの効果は確立しておらず, BAL自身の毒性からその投与は慎重を要する) DJ @催吐,胃洗浄を行うとともに適切な処置を行うこと. 【副作用と処置】 DJ @休薬・中止:皮膚・粘膜→発疹,そう痒感,口内炎,脱毛,結膜 炎蕁麻疹,紅 斑,光線過敏症,舌炎          消化器 →下痢,軟便,胃痛,腹痛,消化不良,悪心 嘔吐,食 欲不振,腹部膨満,下血,胃潰瘍 便秘,口渇        血 液 →再生不良性貧血,赤芽球癆,貧血,白血球減少,血小 板減少,好酸球増多   腎 →急性腎不全,ネフローゼ症侯群,BUN上昇,蛋白尿 ,血尿 肝 →GOT,GPT,アルカリフォスファターゼの上昇 呼吸器 →間質性肺炎    その他 →DJ参照 UD @要診:頻度高いもの 皮膚炎(かゆみ 発疹),口内炎,結膜炎(3%以上)  タンパク尿       頻度低いもの→UD参照 【禁忌】 DJ @金製剤による重篤な副作用の既往のある患者   A腎障害,肝障害,血液障害,重篤な下痢,消化性潰瘍   B妊娠又は妊娠している可能性のある患者   C小児 【相互作用】 DJ @抗マラリア薬,免疫抑制剤,ピラゾロン系薬剤等の血液障害の発生の可能性のあ る薬剤及びキレート剤(D−ペニシラミン)との併用はできるだけ避けること.   A動物実験でクマリン系抗凝血剤(ワーファリン)との相互作用が報告されている ので注意.   B外国でフェニトインの併用により,フェニトインの血中濃度が増加したとの報告 あり. 【注意すべき臨床検査】   →【投与時・剤形変更時の注意(理由)】C参照 【臨床検査値への影響】 【体内薬物動態】 GG F:          (%),血漿中結合:60    (%)   CL:0.025±0.016(ml/min/kg),Vd:0.045 (liters/kg)   t1/2:17〜25  (day)→血漿中,   有効血中濃度:0.5〜0.7(μg/ml)   population parameters: 【メモ】 DJ @妊婦:動物実験で催奇形作用の報告あり.  A授乳婦:動物実験で乳汁中移行の報告あり.   B小児:投与しないこと.   Cラットに3ヵ月,12ヵ月,及び24ヵ月投与した毒性試験で,腎尿細管上皮の細胞 の巨大化,核の巨大化及び腫瘍がみられたとの報告あり.   Dヒトで水晶体・角膜への金沈着がみられたとの報告あり. 【参考文献】