■■■ 高脂血症治療薬服薬指導 【疾患名】MP 高脂血症(CP Hyperlipidemia) 【有病率】 【好発層】 【予後】 MP @高コレステロール血症 →冠状動脈,脳動脈等の動脈硬化を惹起 A高トリグリセリド血症→同上及び急性膵炎を惹起 【概要と成因】 MD 〈概要〉 血清中の脂質成分であるコレステロール,トリグリセリドの何れかが増加した状態 (HI リポ蛋白の増加) MD 〈成因〉 体質性(遺伝,家族性)のものと,甲状腺機能低下症,糖尿病,ネフローゼ症候群 ,閉塞性黄疸等の原疾患に基づく二次性のものがあ  る HI 〈詳細な成因〉   @単一遺伝子性高脂血症   1.家族性高コレステロール血症 →常染色体優性の障害     LDL受容体の遺伝子の突然変異  2.家族性高トリグリセリド血症 →常染色体の異常  3.家族性複合高脂血症  →常染色体優性遺伝  A多遺伝子性高コレステロール血症→多遺伝子性異常及び環境因子の複雑な相互作                    用による  B散発性高トリグリセリド血症  →家族性高トリグリセリド血症に加えて高カイ                    ロミクロン血症を伴う 【分類と症状】 HI 〈分類〉 | | 〈症状〉   @単一遺伝子性高脂血症 | |  1.家族性高コレステロー|LDL↑ |腱黄色腫 ル血症 | |早発性アテローム硬化症  2.家族性高トリグリセリ|VLDL↑(稀|発疹性黄色腫  ド血症 |カイロミク|早発性アテローム硬化症 |ロン↑) |  3.家族性複合高脂血症 |LDL,VLDL↑|早発性アテローム硬化症  A多遺伝子性高コレステロ|LDL↑ |   ール血症 |LDL↑ |  B散発性高トリグリセリド|VLDL↑ |高カイロミクロン血症   血症 |カイロミク|膵炎 |ロン↑ | HI リポ蛋白による分類 リポ蛋白パターン 血漿中の主な上昇      リポ蛋白 脂 質 T型 カイロミクロン トリグリセリド Ua型 LDL コレステロール Ub型 LDL,VLDL コレステロール,トリグリセリド V型 レムナント(残屑) コレステロール,トリグリセリド W型 VLDL トリグリセリド X型 VLDL,カイロミクロン コレステロール,トリグリセリド 【治療薬剤の分類と特徴】 MG 〈薬剤名〉     〈分類〉  @プラバスタチンナトリウム(メバロチン)       HG-CoA還元酵素阻害剤  Aプロブコール(ロレルコ,シンレスタール)      プロブコール   Bコレスチラミン(クレストラン)            陰イオン交換樹脂  Cクロフィブレート(アモトリール)     CPIB系  Dシンフィブレート(コレソルビン)          CPIB系  Eクロフィブレートアルミニウム(アルフィブレート)  CPIB系  Fクリノフィブレート(リポクリン)         CPIB系  Gニコモール(コレキサミン)              ニコチン酸系  Hニセリトロール(ペリシット)            ニコチン酸系  Iαートコフェロールニコチネート(ユベラニコチネート)                             ニコチン酸系  Jγーオリザノール(Hi Z)             植物ステロール  Kデキストラン硫酸(MDS)             デキストラン硫酸系  Lパンテチン(パントシン)              ビタミン様物質  Mリボフラビン酪酸(ハイボン)            ビタミン様物質  Nジリノレイルフォスファティディールコリン(EPL) その他 【禁忌の薬(理由)】 IR 脂肪類(イントラリピッド,イントラリポス)→トロンボプラスチン効果による凝 固性亢進,血栓症の惹起) 【合併症と対策】 CS アテローム硬化症→コレスチラミンとプロブコールとの併用療法(またはプラバス タチンNaとの三者併用療法が最も強力な治療法) 【生活指導】 MP @食事療法(カロリー制限):1.高コレステロール血症 →コレステロール含有食品の制限 飽和脂肪酸(動物性脂肪酸の制限)  2.高TG血症→炭水化物含有食物の制限 A禁煙,禁酒 CS B運動療法:食事療法との併用が有効 【薬物治療以外の特記すべき治療法】MP MD   @plasma exchange  ALDL apheresis:カラムによるLDL-コレステロールの吸着除去 ## Bileocecal bypass手術(回盲部通過手術)    :胆汁酸の腸肝循環の阻害による胆汁排泄の促進 ## C肝移植法   :LDL receptorが発現している肝臓を移植する ## →現在では行われていない(Doctor's Advice) 【疾病に対する注意すべき臨床検査値】 MP @血清コレステロール値:(正常値)200mg/dl. 220mg/dl以上→食事療法 240mg/dl以上→薬物療法+食事療法 Alow density lipoprotein (LDL)値:(正常値)130mg/dl以下       160mg/dl以上→治療 B血清TG値:(正常値)150mg/dl        200mg/dl以上→食事療法,薬物療法 LM C血小板停滞検査(platelet retention test):停滞率の亢進 JL Dアポリポ蛋白:高脂血症の各病態によって異なる 【疾病に関する用語】MP MD   @low density lipoprotein(LDL,低比重リポ蛋白)値 :リポ蛋白の一つ.コレステロールエステルを全量の30〜45%含み血 漿中のコレステロールの輸送型   Aカイロミクロン(キロミクロン) :血清中の大型のリポ蛋白.主要構成脂質はトリグリセリド   Bアテローム硬化症(粥状硬化)  :動脈硬化症の一種.冠状動脈,大動脈をはじめ総腸骨動脈,腎動脈 等の分枝,腎動脈等の中小動脈に発生   CCHD(coronary heart disease,冠状動脈疾患) →虚血性心疾患   :突然死,狭心症,心筋梗塞,心不全,不整脈   DHMG-CoA(3-hydroxy-3-methylglutaryl coenzyme A)還元酵素 :HMG-CoAをNADPHで還元してメバロチン酸を生ずる反応を触媒. コレステロール生合成の律速酵素   Eプラズマフェレーシス :血漿の有害な部分を除去して症状の軽快をはかる治療方法 【メモ】 【参考文献】