■■■ ウイルスとマイコプラズマ肺炎治療薬服薬指導 【疾患名】MP ウイルス性肺炎(Virus pneumonia) マイコプラズマ肺炎(Mycoplasma pneumonia) 【有病率】MP CS 記載なし 【好発層】 CS マイコプラズマ肺炎:小児〜青年層,3〜5年毎の周期で流行潜伏期2〜3週間 【予後】 MP 基礎疾患のない場合良好   成人水痘肺炎や糖尿病・アルコール中毒・免疫抑制剤投与患者・腎不全・AIDS ・う歯(嫌気性肺炎)・脳血管障害(嚥下性肺炎)等の基礎疾患,溶血性貧血等の 合併症のある時,注意を要する. 【概要と成因】 CS @ウイルス性肺炎:本来,呼吸器に感染して“かぜ症候群”を起こす病原ウイルス ,つまり呼吸器ウイルスによって起こる肺炎を意味する.この他に,呼吸器以外 の臓器を標的とするウイルスの感染症に随伴する肺炎も存在する.   Aマイコプラズマ肺炎: Mycoplasma pneumoniaeの感染によっておこる 【分類と症状】   〈主な症状〉 CS @ウイルス性肺炎:鼻水,咳,咽頭痛→高熱,乾性咳嗽,呼吸困難   Aマイコプラズマ肺炎:急激な発熱 頑固な咳嗽 頭痛   〈分類〉 CS @ウイルス性肺炎    ・呼吸器ウイルス      インフルエンザ肺炎      パラインフルエンザ肺炎      RS(respiratory syncytial)ウイルス肺炎      アデノウイルス肺炎      コクサッキーウイルス肺炎      ライノウイルス肺炎      エコーウイルス肺炎    ・呼吸器ウイルス以外      麻疹      水痘      帯状疱疹      サイトメガロウイルス     Epstein Barr ウイルス   Aマイコプラズマ肺炎 分類なし 【治療薬剤の分類と特徴】 MP 〈薬剤名〉           〈分類と特徴〉   T.ウイルス性肺炎    @アマンタジン(シンメトレル) インフルエンザAに有効                           【メモ】参照    Aリバビリン          インフルエンザ,RSに有効    Bビタラビン(アラセナA)  単純ヘルペス,水痘,帯状疱     アシクロビル(ゾビラックス) 疹ウイルスに有効   U.マイコプラズマ肺炎    M.pneumoniaeは細胞壁を持たない    マクロライド系,テトラサイクリン系抗生物質は有効        (蛋白合成阻害作用を有する)    β-ラクタム系抗生物質(ペニシリン・セフェム)は無効    少なくとも2週間程度の抗生物質の服用が必要    Cエリスロマイシン(エリスロシン)    Dミノサイクリン(ミノマイシン)   この他T,Uに共通して発熱,咳嗽などの症状に対する対症療法を行う.   ウイルス・マイコプラズマ感染後には,細菌の下気道侵入が容易となり二次的肺細 菌感染症が生じやすく,早期に適当な抗生物質を使用する. 【禁忌の薬(理由)】 【合併症と対策】 MP 老人例での心不全,胸水,自然気胸,膿胸,脳血管障害→記載なし 【生活指導】 【薬物療法以外の特記すべき治療法】 MP 安静,保温,栄養補給 【疾病に対する注意すべき臨床検査】 MP 胸部X線 喀痰検査   血液検査(血算 CRP 寒冷凝集素価 血液生化学 血清ウイルス抗体価 血清 マイコプラズマ抗体価) 【疾病に関する用語】 CS かぜ症候群(種々の病因によって起こる上気道の急性炎症性の諸疾患を総称したも の) 【メモ】 MP 治療薬剤アマンタジンは,わが国ではパーキンソン治療薬としてのみ健康保険で認 められている 【参考文献】