●●● 治療薬剤C:MP 代謝拮抗薬 【一般名(商)】DJ メトトレキサート:MTX(メソトレキセート) 【用法・用法】 DJ 規格:錠 2.5mg 注 5mgV,50mgV,200mgA   内:1日5〜10mg/kg 注:1日5〜10mg 極量:1回50mg(注)   大量投与: 週1回30〜100 mg/kg 6時間点滴 投与間隔 1〜4週間→DJ参照 【作用機序】 NP @葉酸拮抗薬  ADHFレダクターゼと結合し炭素1個を受け渡す反応に必要な還元型の葉酸を枯 渇させることにより de novoのチミジン及びプリン核合成を阻害し,その中間に あるアミノ酸代謝をも阻害する 【服薬指導】 UD @大量の水分をとる(腎障害を防ぐため)   A悪心,嘔吐→医師の指示なく本剤の使用を止めないこと   B風邪や感染症にかかっている人をさける(白血球数減少のため)   C本剤使用中にアルコールを飲まない(肝障害の増強のため)   Dアスピリン,サリチル酸化合物を医師の指示無く服用しない(MTXの作用を増 強)   E過剰の太陽光線や太陽灯の使用を避ける   F薬を併用する場合,正しい時間に服用し混ぜて飲まないこと   G脱毛は本剤の治療が終われば正常な発毛に戻る DJ @通常療法で副作用が発現した場合,ロイコボリン6〜12mgを6時間毎に4回筋注 する→DJ参照   Aメトトレキサート・ロイコボリン救援療法では,尿のアルカリ化と十分な水分補 給→尿が酸性化すると本剤の結晶が尿細管に沈着→腎障害   BMTX投与開始後24時間,48時間,72時間の血中濃度を測定し重篤な副作用を避 けるためロイコボリンの投与量を調整する→DJ参照   C感染症・出血に注意   D小児の手の届かない所に保管   E性腺に対する影響に注意→小児及び生殖可能な年齢の場合 【投与時・剤形変更時の注意(理由)】 CD @粉砕時,表面に散見される黄褐色のまだらは打錠の際に原薬がつぶれて生じたも の 【飲み忘れや過量投与後の処置法と注意】 UD @飲み忘れた時,忘れた分は抜き次回に2回分服用しない 【副作用と処置】 DJ @中止:過敏症(くしゃみ 意識障害 血圧低下 頻脈 しびれ感)呼吸困難 胸 内苦悶 冷汗   Aその他:血液 肝臓 腎臓 消化器 過敏症 皮膚 精神・神経系 呼吸器 生 殖器 その他→DJ参照 UD @要診:黒色タール状便 吐血 下痢 口唇の疼痛 胃痛 発熱 咳 悪寒 咽頭 炎 異常な出血・紫斑 血尿 霧視 精神錯乱 暗色尿 めまい 嗜眠状 態 頭痛 関節痛 息切れ 下肢の腫脹 異常な疲労・脱力 眼や皮膚の 黄染 痙攣→UD参照 【禁忌】 DJ @本剤に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者   A肝・腎障害のある患者   B胸水・腹水のある患者(胸水・腹水に貯留し毒性増強) 【相互作用】 DJ @本剤↑:サリチル酸等の非ステロイド系抗炎症剤 スルホンアミド テトラサイ クリン クロラムフェニコール フェニトイン バルビツール酸誘導体 HD @本剤↑:プロベネシド サリチル酸 IF @非ステロイド系抗炎症剤:     プロスタグランジンの生合成を阻止し,腎血流量を低下し,水分の再吸収を増 進する→MTXの排泄の遅延     血漿蛋白結合率90%以上の非ステロイド系抗炎症剤はMTXと置換し,フリー のMTXを増加させる 【佐薬】 DJ メトトレキサート・ロイコボリン救援療法の場合→メイロン,ダイアモックス,補 液→詳細は DJ&IF を参照 【注意すべき臨床検査】 DJ @血液検査 肝機能・腎機能検査 尿検査 TDM 【臨床検査値への影響】 【体内薬物動態】 GG F(経口):70±27   (%),血漿中結合:48±18   (%)   CL:2.1±0.8 (ml/min/kg),Vd:0.55±0.19 (liters/kg)   t1/2*:7.2±2.1    (hr),有効血中濃度:    (μM)   *初期にt1/2:2(hr)のα相あり population parameters: 【メモ】 IF @シスプラチンは腎機能障害が強いのでMTXは,投与間隔を開けて腎機能が正常 に戻ってから使用する(骨肉腫治療の場合注意)   Aフロセミド,エタクリン酸,サイアザイド系の利尿剤は使用しない→尿の酸性化 →MTXの蓄積→腎障害   BMTX投与開始後48時間目の血中濃度は 5×10-7M以下を目安とする→副作用の チェック   @MTXの副作用の口内炎,口内潰瘍の治療→バンコマイシン+ゲンタシン,ファ ンギゾンシロップ,ハチアズレ,イソジンガーグル,キシロカインビスカス,ロ イコボリンシロップ,アルサルミン,デスパ(金大病院で汎用されている) 【参考文献】